quiqui - Dislocation

540円(税40円)

購入数
名古屋の若手ハードコアバンド、quiquiの初自主音源。
マスロックやポストロック、激情を消化したスタイルで、そのクオリティの高さに驚き。
ギターのフレージングのセンス良すぎる。それだけでもこういうギターが光ってるバンドが大好きな僕みたいなやつは聴いてほしいです。
そんなギター推しの中でも痛快かつ無駄の無い曲全体の構成力がアルバムを通じて見事なセンスで完成されてます。

その中には初期衝動感もすごく感じて、おそらくメンバー感の心の一致というかそういう部分での勢いを感じます。決して悪い意味じゃなくて、曲がぼんぼん生まれる時期があったからこそ、この曲数でのリリースになったんではないのかな、と。というか僕自身がstereo typeで初めてのアルバムreal that she knowsを作った時そういう感覚だったから、その時の感じに近いんじゃないかと勝手に思いました。
こういう音のバンドで、自主制作でこの曲数を詰め込めるには相当のストイックと熱い想いがあるんだと思ってます。でもって、だからこそEPじゃ伝わりきらない表現というか名盤感があります。
マジ名盤。9曲も入ってるのに一瞬だからね。それは曲の短さや展開の多さだけが理由じゃない。
次作や今後の活動もものすごく楽しみになってしまいます。

Killie、the cabs、kiji、document not found、I have a hurt、the north end、birth、ghostlate、年貢、sans visage、suis la lune、la quiete、raeinが好きであれば、必ず今のうちに知っておいて欲しいバンドです。

全曲レビューも書いてみました
一曲目「ウルトラ笑顔」の冒頭からアルバムの8曲目ぐらいのエモさが衝撃的。euro激情と札幌バンドを彷彿させながらも、quiquiスタイルを挨拶代わりに表現したエモティブソング。
2曲目「ゴジラVSゴディバ」はちょっぴり爽やかなコード感に乗せてテクニカルに疾走するエモリヴァイバルさえも感じる青さ。逆にアンコールで聴きたいキラーチューン感。
3曲目「つまさき」ポストロック臭を踏んだんに生かし巧みな静と動が印象的な彼らの中ではクールに感じる曲。
4曲目「コロッケ」キャブスを彷彿させるテクニカルな三者のせめぎ合いを感じたと思ったら終わってるショートチューン。
5曲目「タマムシ」激情要素が詰まった攻めを感じる彼らの楽曲郡には貴重なこのサウンドの王道を貫く。
6曲目「suki」不協和音を生かしたカオティックさが日本のアンダーグラウンドを支えてきた幾つものバンド達の影響を感じさせ、曲終盤は一気に爆発。
7曲目「かわいた」きたこれ!!イントロから鷲掴み系。個人的には一番テンションがあがる曲です。終盤まで唄が無くてインストでもいけるんだって感じをものすごく感じました。
8曲目「憎しみ100%」1曲目から8曲目っぽいエモさだったわけですが、ちゃんと8曲目にはエモい曲がきてました。中盤からのギターとベースの絡み、最高すぎますね。その直後のギターも最高すぎるし。これbronbabaとか好きな人も好きなはず。終盤は彼ららしい激情感でエモーショナルに攻めきります。
9曲目「Hello」そんなこんなでまさかアルバムの最後にここまでエモい曲を控えてるとは、という衝撃でした。これまたイントロから鷲掴みの3拍子。ある意味、終始王道と感じるのは、quiquiの楽曲にハマる中で生まれた王道感なのかもしれなくて、彼らの魅力を凝縮し、作品のラストを飾るにふさわしい楽曲と言える。